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お部屋にアートを2

2019/10/09

前回に続きカウリノの新しいお部屋のアートの製作風景をお届けします。

カウリノのお部屋は天井を極力高く確保しているので大きな絵と相性が良く壁面にかけることが多いです。

大きな絵は空間をよりダイナミックに魅せる効果があり好きなんですが今回は小さめな絵を準備しようと思います。

その意図は後ほどに。

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前回同様に木製のパネルに塗料を塗ります。

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今回は刷毛に塗料がボテッと溜まるくらいの量で厚く塗っていきます。

刷毛ムラを抑えるため縦方向、横方向に塗って下塗り完了です。

次の行程に入るために乾燥させます。

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下塗りの塗料に白色を足し混ぜます。

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下塗りを施したパネルの上から混合した塗料をペインティングナイフで擦り付けていきます。

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白色を増やしながら数段階上から重ねていきます。

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そして乾燥したら上から紙ヤスリで表面を磨いていきます。

磨いて削ることで上塗りした塗料の下からはその下の色味が出てきます。

磨き具合によって表れる色味も変わります。

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出来上がった絵がこちら。

上塗りした色の階層と磨いたことによってできた階層でより複雑な表情をつくることができました。

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今回のお部屋の主役はこの絵ではなく右にうねっと曲がりそびえ立つフィカス アルテシーマ。

どうでしょうか?

主役を邪魔せずに壁面の余白を小さな絵が美しく魅せてくれています。

まさに名脇役です。

セオリーではアートを壁の真ん中に置きたいところですが全体のバランスを見て左側に寄せました。

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みなさんもお部屋に自作の絵を取り込むんでみてはいかがでしょうか?

絵には最新の家電のような素晴らしい機能もありません。

それでも見る人の心を豊かにしてくれます。

そして何よりも絵を掛ける心を持つことがとても豊かなことだと思います。

便利という言葉が飛び交う時間のない現代において絵を描くことはもしかすると面倒で無駄なことで、お金を生むわけでもなく、人を健康にする訳でもありません。

だから大人になればなるほど絵を描かなくなるのでしょう。

そして暮らしまでに合理性や利便性を求めることを人は賢いと言います。

では楽しく絵を描く子供はバカなのでしょうか?

私はそうは思えません。

無駄や不便なことにあえて手間暇かけて心を豊かにしてみてはいかがでしょうか?